2023情報I 2学期
第19回 授業の振り返りより
質問より
- IPアドレスにはIPv4やIPv6のようにいくつかの種類があるのでしょうか。
- その2種類だけです。
- tracert google.co.jpを実行したときに一つだけ*と出てきた。これが気になる
- 返事をしないよう設定してあるからです。tracertを使うとルータ名やルータのIPアドレスが調べられます。そのデータをもとに攻撃されることを避けるため、返事をしないようルータに設定してあることがあります。
- 前回の話になりますが、基地局のアンテナの形はなぜ異なるのですか?
- 中のアンテナの形状が違ったり、目的や性能が違ったりするからです。周波数が高いとアンテナ自体は短くなります。また、内部に複数のアンテナをおくこともあります。狙う向きを決めることもできるそうです。
- 今回の授業でpingに意味があることは分かりましたが、それならco.jpの意味もあるのでしょうか?
- pingとco.jpがどうつながるのかよくわかりませんが(IPアドレスのことかなぁ)、co.jpの意味はテスト後の授業でやります。
- 反応速度はmsが小さいほど早いのか大きいほど早いのかが疑問に思った。
- msはミリセコンドですよね。1,000分の1秒です。小さいほど早いということです。
- 家でIPアドレスを調べてみたらIPv6というのと普通のIPv4のアドレスが出てきたけど、何が違うのか疑問に思った。
- IPv4アドレスは32ビットで約42億しかなく、足りなくなるということで128ビットのIPv6アドレスが開発されました。IPv6アドレスに移行するのかと思っていたら、プライベートIPアドレスの使い方が上手になり、あまり移行が進んでいません。
- yahooのIPアドレスは検索しても表示されないのはなぜですか?
- 何でも検索したら出てくるというわけではないですよね。yahooのIPアドレスはpingで調べられました。検索しても表示されないとは、Googleなどの検索窓にIPアドレスを打ったのでしょうか?ブラウザのURL欄にIPアドレスを打つとyahooのサーバが反応します。
- iphoneだとIPアドレスなどもろもろの情報が出てこないのはなぜですか?
- iPhoneは自分のIPアドレスを表示する方法がないようです。そういう方針なんでしょうね。
- ルータをしっかり安全なパスワードにかけておかないと機械をWi-Fiにつなげた時にハッキングされる可能性があるのですか?
- ルータは外と中をつなぐものですから、外側からもアクセスできます。外側から攻撃を仕掛けることや侵入を試みることもあるようです。パスワードがなく外側から侵入できれば、当然乗っ取ることも可能です。
- 高機能なスイッチングハブと書かれているのですが具体的に昔と比べてどのぐらい性能がよくなっているのですか。
- 昔のハブはすべての端末にデータを送り、端末側で自分のデータだけを受け取る仕組みでした。スイッチングハブは必要とする端末のみにデータを送るようになっています。
- プライベートアドレスしか使えない例はありますか
- 外側につながっていないネットワークですよね。家のネットワークからWAN側の線を抜いてください。LANだけ、つまりプライベートIPアドレスだけの空間になります。
- トレースルートはパソコン室以外のルータを伝ってYahoo!やGoogleに接続する道のりを表示しているということですか。パソコンによって遠回りをする距離が異なってくるのはなぜですか。
- パソコン室のルータを出たら、ISPのネットワークに転送されます。その時々の経路情報を元に、次々といろいろなISPのルータをたどってGoogleまで転送されます。そのリレーしてくれたルータのリストになります。タイミングによって最短となる経路が変わるので、場合によってはホップ数が増えますが、その時点では最短の経路なのです。
- なんでgoogleはいつもと違うのが出てきたのか。
- いつもは「google.co.jp」というURLを指定して接続していますが、今回はIPアドレスを指定して接続しています。IPアドレスによる接続の場合、どのページを表示するかは、そのサーバ運営者が決めることで、Googleは「google.com」を表示する設定になっているのです。yahooは「ページが見つかりません」でしたね。
- なぜプライベートIPアドレスのBクラスはあまり使われないのに存在しているのですか/クラスBはどんな場面で用いられますか
- 規模に応じてプライベートIPアドレスが使い分けられるように準備をしてあるのですが、クラスB同一ネットワークであるか見分けるのがちょっと難しく、まちがえてグローバルIPアドレスをLANの中に振ってしまう恐れもあります。クラスAの10.~やクラスCの192.168.~のように先頭だけで確実にプライベートIPアドレスとわかる方が便利なんですね。
- スマホのIPアドレスを調べる方法は一つもないのですか?
- アンドロイドは設定の画面から見えますが、iPhoneは見る方法がないようです。
- トレースルートは見えると悪用する人が出てくるから調べても出てこなくなってるって聞いたことがあるのですが、なんで学校のパソコンは調べたらでてくるのですか?
- 「出てこなくなる」の意味が正しく伝わっていないようです。tracertを実行したとき、IPアドレスしか返ってこないものがありましたね。あれが「出てこなくなる」状況です。一部のルータはルータの名前が出てきていました。設定上、これを出なくすることができるんです。
- surfaceでヤフーをトレースしたら要求がタイムアウトしました、と出るのはなぜですか。
- 学校の回線、いろいろ制限があるんですよね。最初のルータのところでタイムアウトになるので、tracertのパケットを通さないようになっているように思います。
- どうして接続するタイミングでLANのIPアドレスであるデフォルトゲートウェイの208などが変化するのか
- 学校のWi-Fiネットワークですね。デフォルトゲートウェイには変化がありません。常に10.71.208.1.で同じです。サブネットマスクが/20なのが特徴で、10.71.は共通で、そのあとが二進法で11010000~11011111、10進法にすると208~223が同一ネットワークとなります。端末に配布されるIPアドレスは、その時点で空いているものなので、この範囲内のどこになるかはわかりません。
- LANの範囲とは具体的にどういうことですか?機器1と機器2と、、、、で一つのLANですというようなことを指定しているということですか?
- LANとWANの境界ってなんでしたっけ?ルータですよね。ルータの中に何台のコンピュータが接続できるようにするか、これが範囲になります。学校のWi-Fiネットワークは/20なので、12ビット分だけのIPアドレスが利用できます。10.71.208.000~10.71.223.255までが同一ネットワークの「範囲」となります。
- isp からもらったip アドレスを自分が必要とする台数分に変換しているのはパソコン内なのですか。それともルータ内で変換しているのですか。
- 一般家庭だとルータがLAN内にIPアドレスを配布しています。
- IPアドレスの数字はどのように決まっているんですか?
- プライベートIPアドレスは授業で説明したとおりで、いくつかの範囲が定まっていましたよね。ほかのグローバルIPアドレスは地域ごとに割り振られていたのですが、もう在庫がないんです。使っていないIPアドレスを確保している昔からあるIT企業から分けてもらったりするようです。
- 家にWi-Fi四台あるけどどうなってるんだろうなって思った。
- Wi-Fiのアクセスポイントが4台あるなら、それはメッシュWi-Fiという最先端の家庭用ネットワークだと思います。
- Surfaceのネットワーク規模はなぜクラスAと大きいのかが疑問に思いました。
- クラスCだと254台しかつなげません。1校あたり4092台のIPアドレスを振り、それが200校あるのですから、クラスAにする必要があるのだと思います。東京都ってかなり規模が大きいんですよ。
- なぜsurfaceのIPアドレスで多い番号と少ない番号があるのですか。
- 接続したタイミングで割り振るので、朝接続したときのIPアドレスを使っている人と、午後の授業で接続したときのIPアドレスは、だいぶ違う番号になるはずです。
- ハブにハブをつなげることは可能ですか?
- ハブの多段化は可能です。電源ケーブルのテーブルタップと同じです。
- 最後にやった、家のなかのシュミレーションでは、5口ハブが1個余っていたのでそれを2階のゲーム機につなげるのはどうなのでしょうか
- つなげられますけど、壁に穴をあけたり、廊下にケーブルが這っていたりするのですが、問題ないですか?
- ルーター自体には口が4つしかない場合に枝分かれをすることってできるんですか?
- そういう時にはハブを使います。5ポートハブなら、ルータの4ポートが一つ減りますが、5ポート増えるので、4台分枝分かれさせられます。
- インターネットでgoogleやyahooと調べたらそのサイトにすぐに行けるのに、どうしてIPアドレスを調べる必要があるのか疑問に思いました。
- 授業で説明したのですが、もう一度。通信はIPアドレスで行われているので、IPアドレスでもページが開くということです。別にページを開くことが目的ではありません。
- 端末が同じでもLANが変わればIPアドレスが変わるように端末が同じでLANがおなじでもアクセスするアカウントが異なればIPアドレスも異なるのですか。
- タイミングによって変わることもありますし、同じものが当たることもあります。配布されるIPアドレスはその時使われていないIPアドレスです。
- LANの外にあるONUってなんですか?
- 授業で説明した通りで、ONUはOptical NetWork Unitの略です。光ファイバでインターネットを接続するとき、回線業者が置いていく、データの取り出し口となる機器です。
感想より
- 経路のIPアドレスを調べることができると初めて知り、同じコンピュータでも経路の長さが異なることがあったため、いい機種であるほど最速経路を見つけやすいと一概に言えないのかなと思った。通信速度が速いなどは、最速経路を見つけるのではなく、経路をたどるスピード自体が速いということなのかと思った。
- 経路はそのときの最短距離をルータが選択します。接続機器の性能は関係なく、そのときのタイミングで一番適切な回線が選択されることになっています。
- 今回の授業で行ったことは今後一人暮らしをするなど実家を離れる際に必要なことなので、しっかりと生かしていきたいです。また、よくわからなくなったらプロである業者に頼むというのも大切だと感じました。
- 一般的には業者さんはONU置いていって終わりです。そこから先は原則自分でやります。有料で設定してくれるサービスもありますけど。
- プライベートIPアドレスには規模による種類があることを学んだ。その種類について、クラスA~Cに分類されていると聞いた~中略~「PC室はひとつの教室という箱であって、その中でのみ使われているパソコンだから規模が小さい」という考えならば納得がいったが、Surfaceのネットワーク規模についてはどのようにして考えるのか疑問に思った。
- ネットワークの「規模」とは、何台接続できるようにするかということです。パソコン室は50台ぐらいしかないのでクラスCの/24、都立高校ネットワークは、校内でも1000人以上の生徒がいるので、クラスAの/20となっています。クラスAを使うのは、都立校全体で12万人いるからです。
- プライベートIPでA、B、Cクラスがあったが、それぞれ規模によって使い分けるものだった。でも、クラスBでさえ6万通りなのにクラスA(1500万通り)なんていつ使うのだろうと思った。でも、学校のやつでクラスBではなクラスAが使われてるということは、逆にクラスBが使いにくくてAかCしか選択肢がないのではないかと思った。
- クラスAは10から始まる、クラスCは192.168から始まる、と一目で判別できるのですが、クラスBは172で始まったからといってプライベートとは限らないというのが、使いづらい理由です。大は小を兼ねるなので、クラスAにしておいて、サブネットマスクで制限すれば、クラスBと同様の規模に設定できますからね。
- 家に帰ってから家のLANに接続してから再びpowershellでsurfaceのIPアドレスを調べてみたところ「10.71.218.104」から「192.168.1.6」となり、端末が同じでも端末が起動しているのがどこのLANかによってIPアドレスというものは変わるのだなと思った。
- いい実験ですね。接続したときのルータがIPアドレスを指定するのですが、管理するIPアドレスが多ければ、当然性能の良いものにする必要があります。大規模な東京都のネットワークはクラスA、小規模な家庭のネットワークはクラスCにしてあるということです。サブネットマスクも調べてみてください。/24だと思います。
- 家にルーターはあるが、場所などを気にしたことがなかった。圏外は単に電波の問題なのかルーターの問題なのか疑問に思った。
- Wi-Fiの圏外ですね。Wi-Fiは建物の影響を受けやすいです。木造の家屋であれば、1台でフルにカバーできるのですが、鉄筋コンクリートなどは電波を遮蔽する性質があるので、届かない場所ができやすくなります。また、最近の風呂はユニットバスで、鉄板で囲まれている(磁石がつく)ので、電波が届きにくくなっています。
- webページのIPアドレスは使い道にURLとどんな違いがあるのか
- 通信先はIPアドレスで指定されるので、IPアドレスがわからなければ、通信はできないのです。あなたの見ていないところで、IPアドレスを使った通信がおこなわれているのです。
- googleやyahooのIPアドレスで接続したとき、googleには接続できたのにyahooにはうまく接続できなかった。ただ、うまく接続できなかっただけでyahooのページには飛ぶことができた。そのページに飛ぶために必要な何かが足りていない、または欠けているからではないかと思った。
- IPアドレスで通信しているのですが、IPアドレスだけではページは開かないんです。どのページ、どのサーバのデータを必要としているかわからないからです。
- ビットとIPアドレスには強いつながりがあることを実感したので、2進法についてもよく振り返っておくことが必要だなと思いました。
- comと.co.jpの違いに気が付けなかった。詐欺に引っかかる人だよと言われたので怖かったが、今日それを学べたので詐欺対策の視点が一つ増えたと思って気を付けようと思った。
- ping google.co.jpと入力して出たIPアドレスをブラウザに入力すると、一見何の変哲もないように思いましたが、Googleのスタートページをよく注目してみると、co.jpではなく.comに変わっていて驚きました。同じページのように見えても実際は異なるページである可能性があるということを知って、そのことを巧妙に使った詐欺に引っかからないようにもう少し注意して使っていきたいです。
- インターネットはなんか世界につながっててすごいなあくらいの感じだったけれど、プライベートアドレスがあるからIPアドレスが足りるのだとわかった。
- surfaceのIPアドレスが同じ人が一人もいなくて驚きました。デフォルトゲートウェイのデフォルトなど情報で出てくる単語は英語由来のものが多いので、数学だけではなく、英語をよく勉強することも情報には必要だなと思いました。
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