2022情報I 2学期
第2回 授業の振り返りより

質問より

「自分たちの課題を生かす」というのが、立高PRでどのような風にすればいいのかあまりよくわかっていません。悪いようなことも言い換えれば、、という風に転換するのか、ありのままを少し付け足して言うのか、それともこれらと全く違う観点からかつようするのか。
デザイン思考の「定義」のステップについての質問だと思います。ちょっと視点がずれているように思います。スライドにも教科書にも「自分たちの課題を生かす」とは書いてありません。ここでは、自分たちの取り組む課題を「見つける」となっています。立高をPRすること、入学したい学校だと思ってもらうことが大まかな課題ですよね。各グループでもう少し具体的に「課題」を見つけてください。
先生はどんな時にペルソナ先行の方法を用いますか。
授業の準備は基本「ペルソナ先行」です。この説明で○○くんわかるかな?とかこの問題、□□さんどこまでできるかな?とか、実は具体的に想定するターゲットとなる人が複数いて、想定しながら難易度や時間の設定を考えています。
情報という言葉にあまり興味がなく、コンピュータの仕組みを難しく感じるため、苦手意識があります。先生が思う情報という教科の魅力は何ですか。
コンピュータは人間の可能性を広げる道具です。字が汚くても綺麗なプリントが作れます。高度な数式処理も一瞬で正確に計算してくれます。いろいろな言語に翻訳してくれます。楽器ができなくても演奏できます。歌も歌わせられます。最近では絵も書いてくれるようになりました。ま、当然、お仕事もコンピュータを活用する場面が数多くあるわけです。昔の手法ではできなかったことが、コンピュータを活用することで個人としてできるように求められているわけです。そんな時代に生まれてき(てしまっ)た人たちに、できることなら楽しく、うまくコンピュータが活用できるように学んでもらえるのが情報という教科です。教科の中ではおそらくもっとも実用的で、進歩・進化の速い教科だと思いますが、5年後・10年後に「情報やっていて良かった」と思ってもらえるよう、時代の先を見て研究して、最新・最善の授業を提供できるようにしています。
興味を持ってもらえたらいいと思いますが、興味のあるなしにかかわらず、あなたの人生に関わってくる基本的な素養の一つになると思いますので、しっかり学んでください。
ペルソナ手法だとスライドを作る時に行き詰まりやすいと言っていたのは何故ですか?
ペルソナ設定が充分にできていないと、その先のステップで毎回悩むことになるからです。ある程度ペルソナに対して意見が出そろったところで見切り発車すると、どうしても齟齬が出てしまうのです。
ポスターセッションは、立高のPRをするのではなく、PRの計画や概要を説明する感じであっていますか。
グループで「PRしたい内容を紹介する」「PR計画そのものを紹介する」のどちらかを選択するよう指示してありますよね。スライドは自分で見られるように置いてあるので、確認してください。

感想より

テーマが思い付かないときにはブレーンストーミングで案をどんどん出していくことが大事だと思った
学んだことを活かすのが大切です。
授業中に班のメンバーで詳しく対象になる相手を考えてみたら、よりその人に合いそうなお題を見つけることが簡単になった。ほかの発表やスピーチの時にも、まずは対象の相手を考えてみることが大事だと思った。
そうですね。プレゼンやポスター発表の時には、誰が見に来るのかを意識して用意するわけですが、それもペルソナ手法なんですよね。
これまではポスター類作成する時はテーマ先行で作ることが多かったが、今回はユーザの想定をしてからまとめていくペルソナ先行にすることで、よりユーザーのニーズに沿えるものを作ろうと考えた。また、立高PRではペルソナ先行の方が充実したものを作れると思ったが、探究活動の発表などはテーマ先行を使っていると思うから、その時々に合わせて作り方を変えていくことが大事だと考えた。
そうですね。適材適所が大切です。とはいえ、プレゼンテーション・ポスターセッション・ポスター発表とも、ユーザを想定してまとめ直すなどの工夫が必要ですよね。
ページごとに分担すると、字の大きさとか字形とかそれぞれが見やすく工夫しても全体として統一感がなくなってしまいそうで、注意が必要だと思った。
個々でレイアウトや文字の大きさを工夫しないで作成し、全員分まとめて一括でデザインを設定するとうまくいきます。
Pythonを予習したので、小テストを理解して解くことができました。これからも少しずつ進めたいです。新しい言語を学ぶみたいで意外と楽しいです。
「プログラミング言語」ですから、言語を学ぶんです。コンピュータと会話するための言語です。
対象者がどんな人物なのかをまず考えることはPRする立場として重要だと思った。TVのCMで、洗濯洗剤のCMで、買う人が主婦だから俳優がやっていたり、化粧品やビールのCMは大人向けに夜流していたりと、日常でも知らない間に適用されているんだと気づいた。対象者を誰にするかによって、自分たちの作るものが変わっていくから、より細かい設定にした方がいいのは、そのためだと思った。
「イケメンの無駄遣い」とも言われるCMは対象ターゲットにしっかり刺さっているんでしょうね。
・「百聞は一見に如かず」の言葉の通り、いざ入ってみなければわからないことも多いことが分かった。例えば、最近開催された演劇コンクールの質が高く、演技であることや時間を忘れてしまうようなことは、言葉で聞いても実際に自分の目と耳で鑑賞しないと実感できない。こうしたことを踏まえていかに人を呼び寄せることができるか。 改めてかなり難しいことをしているのだ と思うところである。
PRするということは知る必要がある伝えること以上のことをじぶんが知る必要があるから難しいなと思った。
グループでの作業では、皆と共同で作業すべき部分と個々で作業するべきところをきちんと理解して取り組むことが重要と感じた。たとえばペルソナ先行で自分たちの班はやったが、誰を相手にするかの部分は皆で話し合い、ブレインストーミングのような形式でファイルに付箋を貼っていく部分は個々でやった。
こういった何かを企画するときは対象やテーマを広く浅くするよりも、それをものすごく絞ってから、どうやったらその人を確実に手に入れることが出来るのかを考えた方がいいってことがわかった。
ペルソナシートを利用しても、先にテーマを考えてしまう癖がついている事が分かった。新しい考え方をこのPRプロジェクトを行うことで身につけ、使えるようになれるといいなと思った。
ポスターなどのデザイン物は主観ではなく、他者からの客観視点が大切。
休みました。すべての人を対象とした万人向けのデザインを作ることは、生まれた場所が違えば、生きてきた時間や価値観の違う多様性のある世界では難しいことだし、すべての人に見てもらうために各世代のいろいろな人々に受けるようなものを載せようと詰め込みすぎるとごちゃごちゃして、だれも見ないだろうから、対象を決めるというより、狭めることが人に見てもらえるようなものを作る上で大切なのかと思った。日本人の多くの人に見てもらえることだけを考えてやるなら、日本の人口ピラミッドを見て人口が多い年齢層に向けたものを作ればいいだけ。だけど、自分の宣伝を効果のあるものにしたいなら、デザインがなんの目的をもって作っているかを考えて対象を決めないと、たとえ多くの人の注目を集められたとしても、効果が薄いことがあるのかと思った。例えば、文化祭のポスターを人口が多い40、50代に向けて作っても、確かに文化祭当日の人数は増えるかもしれないが、文化祭によって今まで集まってた受験者数は減ってしまう。このように、自分たちの目的をよく見直すことが対象を絞るときに使えると思った。
対象の人を決めてプロジェクトを進めていくと、より深いところまで掘り下げることができるとわかった。その人が考えている、不安や悩みが、具体的に現れてきた。
立川高校のホームページを見て、足りない所を探すようにした。自分が中3だった時を思い出すと、実績だけでなくリアルな生活について知りたかったのでそれを描きたい。スライドの統一感を出すに色だけでなく、形なども工夫したい。
立川高校をPRする上で、どうしても他校との比較が必要なってくると分かった。その時進学実績がすぐに頭に浮かぶが、中学生やその親にとっては充実した高校生活を送ってほしいわけなので、立高の日常やどんな生徒がいるのかをポスターで表現できたらいいと思った。

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